ゴーストコンサート第1話感想|意味は分からないが曲がいい!歌とゴーストの異色SF

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2045年、人間が歌うことを禁じられた近未来の日本。

そんな世界で女子高生の相葉芹亜は、街で耳にした歌声を追いかけた先で、古代エジプトの女王クレオパトラのゴーストに憑依されてしまいます。

謎の霊能力者たちとの戦いの最中、芹亜はクレオパトラと共に不思議な歌を歌うことに。

何が起きているのか完全には分からないまま、物語は怒涛の展開で進んでいきます。

そしてラストでは、芹亜の生死に関わる衝撃の一幕が待っていました。

意味はまだよく分からないものの、不思議と惹きつけられる第1話「生離死別[前編]」を振り返ります。

歌が禁じられた近未来世界

本作の舞台は2045年の日本。

人間が歌うことは法律で禁じられており、音楽はAIによって管理されています。

作中では音楽管理システム「MiucS(ミウクス)」が存在し、人間の歌を検知するとドローンによる制裁が行われる仕組みになっているようです。

実際、第1話でも芹亜たちの歌をきっかけにドローンが出現し、攻撃を仕掛けてきました。

人間の歌が禁じられ、AIが音楽を管理するという設定は、かなりディストピア寄りの世界観です。

歌そのものが危険な行為になっているあたりは、個人的には『AKB0048』のような「歌うことが反体制行為になる作品」を少し思い出しました。

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第1話の段階ではMiucSがなぜそこまで歌を規制しているのかはまだよく分かりません。

しかし、歌っただけでドローンが襲ってくる世界という時点で、かなり物騒な社会であることだけは確かです。

こうした背景が、この作品の物語にどのように関わってくるのかも気になるところです。

主人公・相葉芹亜とクレオパトラ憑依

物語は、主人公の女子高生・相葉芹亜が街で不思議な歌声を耳にするところから大きく動き出します。

歌が禁じられているはずの世界で聞こえてくるその声に導かれるように、芹亜は路地裏へと足を運びます。

そこで彼女が出会ったのは、苦しむひとりの霊――古代エジプトの女王クレオパトラでした。

公式サイトの用語解説によると、クレオパトラはただの霊ではなく、歴史上の偉人の魂である「グレートゴースト」と呼ばれる存在です。

グレートゴーストは強い力を持つ一方で、生前の「業」を抱えているとされています。

芹亜は霊を引き寄せやすい体質らしく、この出会いをきっかけにクレオパトラの霊をその身に憑依されることになります。

さらに作中では、クレオパトラに関わりの深いカエサルやアントニウスの姿も登場し、彼女の過去を思わせるやり取りも描かれました。

歴史上の人物が物語に関わる作品自体は珍しくありませんが、本作ではそれを「ゴースト」という形で登場させているのが特徴的です。

ただ、第1話の時点ではまだ設定の全体像はほとんど語られておらず、なぜ偉人の霊が現代に現れるのかなど、多くの謎が残されたままになっています。

クレオパトラとのデュエットと「鎮魂歌」

クレオパトラに憑依された芹亜は、そのまま霊能力者たちとの戦いに巻き込まれていきます。

そして戦闘の最中、芹亜とクレオパトラが急に歌い始める場面が訪れます。

MVのような演出で始まるデュエット

>>フルサイズはこちら https://youtu.be/xQkG0lEf2aM?si=Tlmu4TuBb5MWxyno

歌うこと自体が禁じられている世界で始まるデュエットは、かなり印象的なシーンでした。

この場面では演出も大きく変化します。

画面の上下に黒帯が入り、映像はまるでミュージックビデオのような雰囲気に。

さらに歌詞が画面に表示され、上に芹亜、下にクレオパトラのパートが出る形で進んでいきます。

一般的なバトル演出というより、楽曲そのものをしっかり見せる構成になっているのが特徴でした。

歌われる楽曲は「RES∞NALIST」。

芹亜とクレオパトラのデュエット曲で、作詞・作曲にはElements Gardenの上松範康氏と藤田淳平氏が参加しています。

サウンドは良い意味で「いつものエレガ」といった雰囲気で、楽曲としての完成度はかなり高いと感じました。

クレオパトラが探している「子供」

この歌のシーンでは、クレオパトラにまつわる意味深な描写もいくつか挟まれています。

歌詞には「Lost child」や「Caesarion(カエサリオン)」といった言葉が登場し、さらにアントニウスがカエサルに対して「お前との子を探しに……」という台詞を口にします。

ふたりの歌を聞いたカエサルが涙を流す場面もあり、クレオパトラの未練――「業」が我が子であるのではないかと示唆されていました。

なお、この歌について作中では雪庭が「鎮魂歌」と呼んでいますが、その詳しい仕組みや意味はまだ説明されていません。

ただ、歌を通して芹亜とクレオパトラの間に何らかの共鳴が起きていること、そして歴史上の人物たちの強い感情が関わっていることだけは伝わってきます。

第1話の時点ではまだ謎が多いものの、この「歌」が物語の中心的な要素になっていくのは間違いなさそうです。

友人の拒絶と雪庭の刺突

クレオパトラとの歌を経て騒動はひとまず収まり、芹亜は自宅へ戻ります。

しかしそこで待っていたのは、友人たちからの思わぬ反応でした。

そして、打ちひしがれる芹亜を襲うMiucSのドローン。芹亜を守るために雪庭が取った行動は――

息もつかせぬ怒涛の展開が繰り広げられます。

友人に打ち明けた霊媒体質

芹亜は自分が霊を見たり憑依されたりする体質であることを、ふたりの友人に打ち明けます。

しかし、友人たちはそれを受け入れることができません。

心配して家まで来てくれていたはずのふたりですが、最終的には芹亜を拒絶する形になってしまいます。

このシーンは少しつらい展開でしたが、10代の高校生の反応としてはむしろ自然なのかもしれません。

突然「霊に取り憑かれた」と言われても、簡単に受け入れられる話ではないでしょう。

芹亜にとっては、孤立を突きつけられる出来事になってしまいました。

MiucSのドローン制裁

そんな芹亜の前に現れるのが、先ほどの騒動にも関わっていた僧侶の雪庭です。

そしてここでさらに事態は急展開します。

芹亜たちの歌がAI音楽管理システム「MiucS」の規制に引っかかったのか、屋内に制裁用のドローンが出現するのです。

歌うこと自体が違法行為となっているこの世界では、違反者には即座に制裁が加えられる仕組みになっているようです。

ドローンは明確に攻撃を仕掛けており、この社会がかなり物騒な管理体制のもとにあることがあらためて分かる場面でした。

雪庭が芹亜を刺す衝撃のラスト

ドローンの襲撃が迫る中、雪庭は突然、独鈷を芹亜の首筋に突き立てます。

あまりにも唐突な行動ですが、その直後に語られるモノローグは「こうして私は、1回目の死を迎えた」という衝撃的なものでした。

第1話のラストは、主人公が本当に死んでしまったのかと思わせる強烈な引きで締めくくられます。

歌、ゴースト、霊能力者、そしてAIによる音楽管理。

第1話では多くの要素が一気に提示されました。

そのうえでラストに描かれる「主人公の死」は、今後の物語を強く気にさせるインパクトのある終わり方だったと思います。

まとめ|勢いと謎で引き込む第1話

『ゴーストコンサート』第1話は、世界観や設定の説明がまだ少ないものの、歌とゴーストという要素を中心に勢いよく物語が進む導入回でした。

人間の歌が禁じられた世界、歴史上の人物のゴースト、霊能力者たちの戦いなど、提示される要素はかなり多く、正直なところ現時点では分からないことも多い状態です。

それでも、芹亜とクレオパトラのデュエットシーンはしっかり印象に残りますし、楽曲のクオリティの高さもあって作品の方向性ははっきり伝わってきました。

歌が物語の中心にある作品として、今後どのように展開していくのかは気になるところです。

また、クレオパトラが自分の子供を探していることを示唆する描写など、物語の裏にありそうな設定も少しずつ見えてきました。

さらにラストでは主人公が刺され、「1回目の死を迎えた」という衝撃的な引きで第1話が終わります。

意味がすべて理解できるタイプの第1話ではありませんが、逆にこの「よく分からないまま進む感じ」は、シンフォギアの1期第1話を想起させるため、個人的には嫌いではありません。

歌の完成度も高く、気になる謎も多いので、とりあえずこのまま視聴を続けてみようと思える第1話でした。

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