自分たちが犯した罪の重さから生きる気力を失った幼いヴァッシュ。
塞ぎ込む彼を救ったのは、どこかレムを彷彿とさせる黒髪の女性レムだった。
最初はヴァッシュを危険視していた移民船の生存者たちも、次第に彼と打ち解け信頼し、やがて「家族」となった。
そして5年の月日が流れたある日。墜落した移民船から回収されたブラックボックスがついに解析される。
そこに封じられていたものは――
というわけで、『TRIGUN STAMPEDE』第8話「Our Home.」の感想です。
- 原作は終盤のみ読んでいる
- 旧アニメはリアルタイムで見たり見なかったり
- 大まかな設定やヴァッシュの正体などは把握
- 細部は全然知らない
という中途半端な人間が執筆しております。
- Vol.1
- Vol.2
- Vol.3
- 原作
『TRIGUN STAMPEDE』#08 Our Home. 感想
#08 Our Home.
放送日 2月25日
絵コンテ 伊藤智彦
演出 ヤマトナオミチ
また前後編みたいだから、8話・9話の感想をまとめて書いて感想執筆の遅れを取り戻そう。
……と思ったものの、なんだか姑息なので止めました。
感想のボリュームもそんなにないし1週遅れで鮮度も低いし、ひとつにまとめたほうがいいんでしょうけど。
第8話の感想は、以下の二つに分けて記述しました。
壁面に刻むのは
3番艦の一室に幽閉された幼いヴァッシュは、意を決したようにスプーンを手に取り、壁を彫り出す――
あの行動は一体なんだったのでしょうか。
最初に壁をガリっと傷つけたときは、脱走か!? と思いました。
しかし、一か所をひたすら掘るのではなく、あちこちに線を彫っている。
次に考えたのは自傷行為の暗喩でしたが、ルイーダに「自分を信じて。あなたにしかできないことが必ずある」と言われたあとでそれはないでしょう。なんでも自傷行為と解釈するのやめろ。
白状すると、ウルフウッドが軽率にアンプルを使うのも自傷行為だと思ってます!
ヴァッシュが壁に刻んでいる線は、短い線が5本で1セット。正の字のように何かをカウントしている……? なにを数えて……ヴァッシュがこの状況で数えるもの……。
ここでようやくハッと気づきました。
墓標だコレ!
プラントとしての能力を持たない無力な自分がいまできること。
幼いヴァッシュが考えたのは、慰霊と贖罪のために、レムや5番艦のクルーを想って、墓標を刻むことだったのです。縦線4本の上に横線が1本引かれているのは十字架が4つ並んでいるようにも見えます。
成長したヴァッシュの自室の壁には、いまを共に生きる「家族」の写真がたくさん貼ってありました。
ちょうど対比になっていますね。
夢 覚醒 そして追憶
第8話は冒頭からずっと過去の物語でしたが、終盤で突如ヴァッシュがベッドで覚醒する場面が挟まれました。
「……ホーム? 助けてくれたのか……」
確かに過去の「ホーム」と同じ内装の部屋だけど、そこ「ホーム」なの? あれ? サンドスチームから移動したの? ちょ……また過去の話に戻るの!? 視聴者を置いてけぼりにするのやめろって!
とちょっと(かなり)混乱しました。
覚醒シーンは、サングラスが枕元に置いてあるし義手にひびが入っているので、時系列は7話のあと……のはず。
なぜ一旦現在に戻す必要があったのでしょうか。
「ここからヴァッシュが義手になったいきさつが語られますよ~」というお知らせくらいしか演出意図は思いつきませんが。
でも、正直なところそれ要りますかね。なくてもいいような気がする。
小手先の演出で安易に時系列を入れ替えるのはあまり好きではないので、否定的な感想を抱きましたが、第9話を見ると印象が変わるかもしれません。
- Vol.1
- Vol.2
- Vol.3
- 原作
コメント