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アニメ

トライガン・スタンピード第2話感想|恩人に銃を向ける母に子はなにを思う

第1話「NOMAN’S LAND」では、杉田ジュライ憲兵が放ったクラスター爆弾の脅威からジェネオラ・ロックの街を守ったヴァッシュ。

住人たちは600万$$の賞金を見ぬふりをして、快くヴァッシュを見送るのかと思いきや、そんな美談はノーマンズランドの過酷な環境が許さない。

というわけで、『TRIGUN STAMPEDE』第2話「逃げる男」の感想です。

  • 原作は終盤のみ読んでいる
  • 旧アニメはリアルタイムで見たり見なかったり
  • 大まかな設定やヴァッシュの正体などは把握
  • 細部は全然知らない

という中途半端な人間が執筆しております。

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『TRIGUN STAMPEDE』 #2 逃げる男 感想

#2 逃げる男
放送日 2023年1月14日
絵コンテ 山岡実
演出 山岡実

初見の新鮮な感想は提供できないし、原作と比較する楽しみ方もできないしで、2話以降は感想書けないかな。

と思っていたのですが、なんだかんだでまあまあ書けました。

どうしても一か所引っ掛かりを覚えることろがありまして、8割それに関してです。

以下の四つに分けて記述しました。

もっとも卑劣なのは、卑劣な行為の言い訳に子供を使うこと

新しいプラントの購入費用600万$$のために、街の恩人であるヴァッシュを捕らえるローザたち女性陣。

メリルに非難されたローザはこう反論します。

大人だけならいくらでも諦めたさ。でもあたしらは母親なんだ。子供が飢えるのも病気になるのも耐えられない。

引用元:『TRIGUN STAMPEDE』 #2 逃げる男

それは絶対言ってはいけないやつ!

卑劣な行為を正当化するために子供を使うのはなによりも卑劣です。

ヴァッシュを見逃してやりたいことも、子供にひもじい思いをさせたくないのも本心でしょう。

ですが、真に子供を思って手を汚すのなら、絶対「子供のため」に類する言葉は使ってはいけなかった。

たとえ純粋に子供の幸せを願っての行為だとしても、一度口にしてしまえばただの親のエゴ、呪いの言葉になってしまいます。

しかも最悪なのは、ローザの幼い息子・トニスが、母が町の恩人であるやさしいお兄さんに銃を突き付けているのを目の当たりにしていること。

いやでもさすがにあの距離じゃあ、母親がなに言ってるかまでは分かんないよな……。

と第2話を見返してみれば、いやめっちゃ聞き取れる距離やん。ラブコメの難聴主人公でもない限り確実に聞いとるやん。

聞き取りにくいほど距離があるなら、メリルの声をもっと遠い感じにしていたはず。

ネブラスカ親子の暴走車が突っ込んできたあと、トニスはローザの顔を見て、にへっと笑っていましたが、あの時の彼の胸中や如何に。

……とまあ、私がこんなことを思うのは、ロベルト先輩が言うところの「恵まれた奴」だからでしょう。

案外、ノーマンズランドの辺境で生まれ育ったちびっこは、母の愛に打ち震えるのかもしれません。

揶揄はさておき。

たとえば以下のような演出なら、違和感は少なかったはず。

  • 1話あるいは2話冒頭でローザに「子供のためなら何でもする」的なことを言わせておく
  • ローザの例の台詞は「大人だけならいくらでも諦めたさ。でも……!」で濁す
  • 台詞のあと、街の入り口からもっと離れた場所でひとり遊びするトニスをアップで映す

このような演出でも、ローザが子供のためにやむを得なく銃を向けていることが伝わりますし、言わなくてもいいことを言わせなくて済んだのではないでしょうか。

不気味の谷を飛び越えろ! カートゥーンめいた動きの理由は?

2話は1話以上にヴァッシュの多彩な動きを見せてくれました。一挙手一投足が可愛いですね!

『TRIGUN STAMPEDE』のカートゥーン的な動きの理由は、「海外展開を視野に入れているため」という以外にも「3Dのふわふわ感を誤魔化すため」でもあるのではないでしょうか。

第2話ではモブも走ったり銃を構えたりと激しめのアクションをしていましたが、カートゥーンっぽくない普通の動きだったため、やはり「如何にもな3Dアニメ感」がありました。

不気味の谷を飛び越えるには、勢いが必要なのでしょう。

メリルが急に「ですわ」言い始めた

第1話の感想で、「メリルがあんまり『ですわ』言わない」と書いたのですが、今回割と言うやん。

まだ自然な使い方ですが。

これからどんどん「ですわ」が増えて、いわゆる「ですわキャラ」となるのか。語尾のバリエーションのひとつに留まるのか。

メリルの行く末が楽しみです。

ロベルト=原作ファン?

原作に最初からいたようなツラをした、『TRIGUN STAMPEDE』オリジナルキャラのロベルト先輩。

メリルが新規視聴者視点のキャラクターだとしたら、世間知らずな彼女の「正論」をたしなめ、主人公の言動に対してやけに察しの良いこの中年男性は、一体なんなのか。

もしや、原作・旧アニメファン視点のキャラクターなのでは? 

と、ふと思いました。

仮にそうだとしたら、原作キャラクターを差し置いてオリジナルの中年男性にその役割を与えるのは、なんとも意味深長。

根性がひん曲がっている私が監督やプロデューサーなら、『TRIGUN STAMPEDE』の物語が原作・旧アニメから大きく乖離するタイミングで先輩に退場願いますが……。

ロベルト先輩の行く末も、いろんな意味で楽しみになってきました。

ただ問題は、私が原作・旧アニメの細部をほとんど知らないこと。

『TRIGUN STAMPEDE』の物語が原作・旧アニメから大きく乖離するタイミングってどこだよ。

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