ロベルトから譲り受けたデリンジャーを手に、儒来タワー最上階を目指すメリル。
そこで目にしたものは、ナイヴズにより作り替えられようとしてるヴァッシュの姿だった。
彼を呼び覚まそうと懸命に声を上げるメリルに対し、ドクターは淡々と計画を語り始める。
一方、契約から解放されたウルフウッドは、亡骸の傍らで弔いの紫煙をくゆらせながら「選択」に思いを馳せる。
というわけで、『TRIGUN STAMPEDE』第11話「新世界へ」の感想です。
- 原作は終盤のみ読んでいる
- 旧アニメはリアルタイムで見たり見なかったり
- 大まかな設定やヴァッシュの正体などは把握
- 細部は全然知らない
という中途半端な人間が執筆しております。
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『TRIGUN STAMPEDE』#11 新世界へ 感想
#11 新世界へ
放送日 3月11日
絵コンテ 川尻善昭
演出 山岡実
もう4月だぞお前!! 春アニメ始まってんぞ!?
正直な話、まだ12話見てすらないんですよね!
いろんな要因が重なりすぎて体調がガッタガタで……申し訳ないです。
第11話の感想は、以下の二つに分けて記述しました。
ウルフウッドとメリルのセントラル・クエスチョン2
今回11話ではウルフウッドのセントラル・クエスチョンの再提示がありました。
ウルフウッドとメリルのセントラル・クエスチョンについては第7話の感想をご参照ください。
たとえば、メリルのピンチの時に颯爽と駆けつける――というような再会でも「描写不足!」と批判する方は少ないでしょう(10話と被っとるやんけという突っ込みはあれども)。
にもかかわらず、メリルだけでなくウルフウッドにもロベルト先輩の死に向き合わせています。
ウルフウッドにとってロベルト先輩はどのような存在だったのでしょう。
「周りの大人とは違う飲んだくれのおじさん」に好感を抱いていたのかもしれません。
それとも「『向こう見ず』のお守り」同士、なにか通じるものがあったのでしょうか。
ウルフウッド初登場の第4話と今回11話はとても対照的で、
- 犠牲者への弔い
- デリンジャーの銃口を向けられる
- ロベルト先輩から煙草を1本貰う
と、4話と同じシチュエーションが反復されつつも、ウルフウッドが置かれた状況は全くの正反対です。
4話のウルフウッドにとっては、ヴァッシュを生かすことは任務と契約による義務。
ほかの選択肢などはなく、メリルとロベルト先輩を助けたのはただの成り行きです。
ですが11話のウルフウッドは任務と契約から解放されており、自らの意志で選択できる――あるいは選択しなければなりません。
果たしてウルフウッドは孤児院へ帰れるでしょうか。
魂の定義
ドクターが言うには、プラントとインディペンデンツの違いは「魂の有無」だそうです。
「魂」てなんやねん。まずお前の言う「魂」の定義を教えろや。
などなど、ドクターのご高説を反芻すればするほど疑問がわいてきます。
以下にドクターの発言を簡単にまとめました。
- プラントは抜け殻であり、本体は高次元に存在する
- プラントのエネルギーの源は高次元にあるコア
- (ヴァッシュを媒介にして)コアにアクセスし、プラントに魂を宿らせる
ちょっと言ってることがよく分んないですねえ。
プラントの本体=コア=魂
って解釈でいいんです? で、低次元に在るプラントの肉体はただの抜け殻でしかなない、と。
ヴァッシュは交感能力でプラントをケアしていましたが、だとしたらヴァッシュはプラントのなにと交感していたというのでしょうか。ナイヴズが聞いたプラントたちの悲鳴は?
ドクターが今回メリルに対して語った内容は、どこかのタイミングでナイヴズにも説明しているはずなのですが、彼の逆鱗に触れなかったのでしょうか。
たとえば、過激派動物愛護家に
「動物の身体は単なる機械であり、自然の法則に従って動いているだけ。意識や感情などの内面的なものは存在しない」
とデカルトの「動物機械論」をぶつけたらもれなく激昂するでしょう。
ナイヴズはプラントには魂がないと聞いて、一体なにを思ったのでしょうか。
そもそもドクターの言う「魂」とはいったいなにを指しているのか。
インディペンデンツをインディペンデンツたらしめる「なにか」を便宜上「魂」と呼称しているのか。
シンプルに意識・自我のことなのか……。
今回輪をかけて感想の更新が遅くなったのは、ドクターがそこんトコはっきりさせなかったせいですよ!
魂とは、意識・自我とは、みたいな与太話を何パターンも書き散らかしては削除(メモ帳に保存してるけど)を繰り返していました。
急に「デカルトの動物機械論」とか言い出したのはその名残です。
Q:これトライガン・スタンピード第11話の感想ですよね?
A:はい。これはトライガン・スタンピード第11話の感想です。
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