プリンセッション・オーケストラ第45話感想|壁として立ちはだかるバンド・スナッチ

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プリオケ第45話は、花の騎士とバンド・スナッチの戦いが続く中、プリンセスたちが再び変身を果たす最終決戦直前の一幕となりました。

塔の上部での激突は激しい戦闘回でありながら、物語としてはこれまでの対立関係を整理する側面も強い回だったように思います。

特に今回明らかになったのは、バンド・スナッチがどのような意図でプリンセスたちの前に立ちはだかっていたのかという点でした。

一方で、作中には引っ掛かりを覚える台詞や描写もいくつか見られます。

本記事では、バンド・スナッチの真意を中心に、43話との対比や印象に残った台詞などを整理しながら第45話を振り返ってみます。

バンド・スナッチの真意

第45話では、これまで敵として戦ってきたバンド・スナッチの立場が、はっきりと言葉で説明されます。

もっとも、その内容自体は突飛なものではありません。

彼らの忠誠や行動原理は、シリーズの中で断片的に示されてきたものでもあります。

今回のエピソードは、それを最終決戦前に整理する回だったと言えるでしょう。

忠誠は最後まで赤の女王にある

まず確認しておきたいのは、バンド・スナッチの忠誠の所在です。

彼らが従っていたのは、あくまで赤の女王でした。

そしてその赤の女王は、最終的にアリスピアの未来をプリンセスに託すという決断を下しています。

したがって、彼らが取るべき態度は女王の判断を疑うことではありません。

むしろその決断に賭けることでした。

プリンセスを極限まで高めるための「壁」

ただし、問題はそのままでは終わりません。

第44話で語られたように、ふたりの女王の力を手に入れたナビーユは「王」を名乗り、アリスピアを支配しようとしています。

その王に対抗するためには、プリンセスのミューチカラを極限まで高める必要がある。

つまり、ただプリンセスに任せればいいという話ではありません。

プリンセスが本当にアリスピアを背負う存在になるためには、自分たちの限界を越えなければないらい。

そこでバンド・スナッチが選んだ役割が、プリンセスの前に立ちはだかる壁になることでした。

「Go Beyond」という言葉の意味

第45話のサブタイトルは「Go Beyond」。

直訳すれば「越えていく」という意味の言葉です。

このタイトルは、単にプリンセスが再び変身する展開を指しているだけではありません。

プリンセスが越えるべきものはバンド・スナッチという障壁でした。

そしてそれは、赤の女王の決断に賭けた者たちが、自らの役割として引き受けたものでもあります。

したがって、第45話の戦いは単なる敵との決戦ではなく、プリンセスが次の段階へ進むための試練として位置づけられていたと言えるでしょう。

43話との対比|「何も分からない!」からの変化

上述のとおり、第45話ではバンド・スナッチの行動の意味が明確に示されました。

彼らの口から、バンド・スナッチが単なる敵ではなく、プリンセスをより高みに押し上げる存在だったことが明らかになったのです。

ただ、そこまでの流れを見ていると、気になる点もあります。

カリストを「観察する」場面

花の騎士とバンド・スナッチが戦いを繰り広げる中、カリストの視線に気づいたみなもはこう言います。

戦いもしないで、わたしたちをずっと見ている……どうして……!?

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第45話

そして戦闘後、膝をついたカリストに向かってさらに問いかけました。

わたしたちを、試してたんですか?

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第45話

花の騎士と戦っている間、変身できない私たちに手を出さなかった。まるで、プリンセスの力を取り戻すのを待っていたみたいに

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第45話

この台詞から、みなもがカリストの行動や視線から、彼が自分たちを倒すつもりではないのかもしれない、という推測を導いていたことが分かります。

「何も分からない!」からの変化

ここで思い出されるのが、第43話の場面です。

そのとき、みなもはカリストに対してこう叫んでいました。

でも! 分からない! 分からないんですよ! もう赤の女王も、白の女王もいないのに、あなたたちは何をやってるんですか!

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第43話

バンド・スナッチが何を考えているのか。

何のために戦っているのか。

その意図がまったく見えないまま、ただ混乱するしかない――それが43話の状態でした。

しかし45話では、同じ相手の行動から、

  • 攻撃の有無
  • 視線の向け方
  • 戦闘への関わり方

といった点を読み取り、かなり的確に意図を推測するところまで到達しています。

思考の積み重ねが見えない

ここで引っかかるのは、43話から45話の間というより、それ以前のエピソードを通して、こうした思考の積み重ねがほとんど描かれていないことです。

バンド・スナッチは第23話でプリンセスに敗北し、消滅しています。

その際、カリストはみなもたちに対してこう言い残しました。

許してもらおうとは思わないし、分かってほしいとも言わない。ただ、覚えておいてくれないか。僕たちのしてきたことを

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第23話

いずれ君たちは知るときが来るだろう――その意味を

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第23話

深い問いかけを含んだ言葉を残して退場したわけですが、その後のエピソードで、みなもたちがこの言葉をあらためて思い返す場面はほとんどありません。

むしろ、第24話以降の物語では、バンド・スナッチの存在はあまり話題に上らず、第30話では、ながせが花の騎士との比較で彼らのことを「分かりやすい悪」と表現する場面さえありました。

そうした経緯を踏まえると、第45話で行動を観察し、「試されていたのではないか」と推測する、

という理解にかなり早く到達する展開は、唐突にも見えます。

もちろん今回はバンド・スナッチ自身による説明もあり、結論そのものは納得できます。

ただ、かつて「いずれ意味を知る」と言われていた相手だけに、その意味を探ろうとする思索の積み重ねがもう少し描かれていれば、この場面はさらに説得力を持ったのではないでしょうか。

「考えたって分からないことはいいの」

今回、気になったのがピュリティのこの台詞です。

考えたって分からないことはいいの

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第45話

これは、白の女王がなぜ風花姉妹に力を遺したのかという話題の中で語られた言葉です。

亡くなった人物の意図を完全に理解することはできない――そう考えれば、決して不自然な発言ではありません。

実際、どれだけ考えたとしても、当人にしか分からない部分というのは残るものです。

そういう意味では、「分からないものは分からない」と割り切る姿勢自体は、ある意味ではもっともだと言えるでしょう。

引っかかりを覚える台詞

ただ、この作品全体の流れを思い返すと、この台詞は引っかかるところもあります。

というのも、本作ではこれまでも「分からないこと」をあまり深く追わない形で話題が終わる場面が何度もあったからです。

第27話で、ながせが

考えても分からないことは考えなーい!

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第27話

と力説する場面は、その象徴だと言えるでしょう。

この言葉もまた、状況としては理解できるものではあります。

ただ結果として、作中ではその後も

  • カリストが遺した言葉の意味
  • 災いとは何なのか
  • アリスピアンと人間の少女の非対称な関係

といった問いが、あまり深く掘り下げられないまま物語が進んでいきました。

今回の台詞が持つ意味

そうした流れを踏まえると、「考えたって分からないことはいいの」という今回の台詞は、単なる状況判断というよりも、この作品の姿勢を象徴する言葉のようにも聞こえてきます。

もちろん、すべての問いに明確な答えが出るとは限りません。

ただ、これまでの展開を見ていると、分からないことが提示されるがそのまま深く追わず、次の展開へ進んでいく、という流れが続いてきたのも事実です。

そう考えると、この台詞は「考えても仕方ない」という現実的な言葉であると同時に、首を傾げてしまう一言でもありました。

ナビーユの「自由」

45話でもうひとつ心に残ったのが、以下のナビーユの台詞です。

どうして僕の自由にさせてくれないんだ……!

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第45話

この「自由」という言葉は、シリーズの中でも一度強く印象に残る形で登場しています。

19話でギータが語った「自由」です。

今、「自由」とか抜かしたか? なら!オレだって自由に振る舞っていいだろうが! お前らとオレたち、一体何が違うってんだよ!いつも好き勝手この世界で遊んでるお前らが、オレたちの自由を否定すんなよ!

引用元:『プリンセッション・オーケストラ』第19話

この台詞からギータが、人間の少女がアリスピアで我が物顔で振る舞っていること、プリンセスがしゃしゃり出てくることに大きな不満を抱いていることが読み取れます。

彼にとってそれは自分たちの世界を侵されている感覚であり、「自由」を奪われている、あるいは己の自由意志による選択――主体性を否定されているという認識だったのでしょう。

そう考えると、今回のナビーユの台詞は興味深く聞こえます。

シリーズの中で「自由」という言葉が再び出てきたことで、アリスピアンの主体性について光があてられる可能性がにわかに生じました。

もっとも、残り話数を考えると、ここが大きく掘り下げられるかどうかは微妙なところでもあります。

いずれにしても、「自由」という言葉がこのタイミングで再び出てきたこと自体は、印象に残るものでした。

まとめ|最終決戦前に提示されたいくつかの引っかかり

第45話は、物語としては明確に最終決戦前の整理回という位置づけのエピソードでした。

花の騎士とバンド・スナッチの戦い、そしてプリンセスの再変身。

その過程で明らかになったのは、バンド・スナッチの行動が単なる敵対ではなく、プリンセスを強化するための「壁」であったという点です。

一方で、細部にはいくつか気になる要素も残ります。

43話では「何も分からない」と言っていたみなもたちが、今回ではバンド・スナッチの意図をある程度理解しているように見えること。

そしてピュリティの「考えたって分からないことはいいの」という台詞は、もっともな言葉でありつつも、これまでの流れを踏まえると、この作品の問いへの向き合い方として気になる部分でもありました。

また、ナビーユの「自由」という言葉も印象に残ります。

19話でギータが語った「自由」を思い出させる台詞ですが、今回の段階ではその意味が特に掘り下げられるわけでもなく、まだ判断材料は多くありません。

とはいえ、物語としてはここでプリンセスが再び力を取り戻し、いよいよ最終局面へと進む段階。

バンド・スナッチとの戦いを経て、プリンセスたちが「越えていく」ことができるのか――その答えが次回以降で示されることになります。

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