プリンセッション・オーケストラ第4話感想|『まだ流れない』ながせ、そして推しと推されの連鎖

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第4話では、新キャラクター・一条ながせと新たな敵・ドランが登場し、物語が動き出しました。

明るく元気なながせの裏にある翳りや、サブタイトル「流れない」に込められた意味が印象的です。

みなも→ながせ→かがりへと続く「推しと推され」の連鎖は、「応援すること」が物語のテーマのひとつであることを窺わせます。

ながせを推すファン・根津あいこの存在も強烈で、キャラクター同士の関係性が一気に濃くなりました。

さらに、ドランの登場により先代プリンセスの存在や、敵の目的にも新たな示唆が。

今回は「まだ流れない」ながせの姿と、広がる世界観に注目して振り返ります。

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一条ながせ登場!|元気で翳りも抱える新キャラクター

第4話で初登場した新キャラクター・一条ながせは、明るさと元気さで物語に新しい風を吹き込む存在です。

テンション高めのノリや止まらないおしゃべり、そして何よりも「キラキラした」雰囲気が、主人公・みなもの心を惹きつけました。

しかし、そんなながせにも見過ごせない影がちらつきます。

そのギャップこそが、彼女の魅力であり、今後の成長を予感させるポイントでもあります。

元気でキラキラ、だけじゃない?

一条ながせは、元気いっぱいでおしゃべりが止まらない女の子。

なっちが「黙ると倒れるタイプ」と評すほどに明るく、場を華やかにする存在です。

そんなながせに一目惚れしたのがみなも。

彼女はアリスピアchに投稿された動画を見て「すごくキラキラしてた」と感動し、推しとしての気持ちを抱くようになります。

しかし、そのキラキラは本物なのか?

という疑問が物語の中で提示されます。

敵側のドランは、ながせのミューチカラが「曇っている」と指摘。

さらに、戦うプリンセスたちの姿を見たながせ自身も「あれが本物のキラキラなのかな」とつぶやきます。

元気な表面の奥に、まだ自信を持ちきれない翳りが垣間見えるのです。

「流れない」ってどういう意味?|サブタイトル考察

ながせのサインに書かれていた座右の銘は、「人生は流星だ!!」。

その横には、「Shutting Star」というスペルミスつきの英語訳が添えられていました。

明るく振る舞う彼女らしい微笑ましい一面ですが、それ以上にこの言葉は、今回のサブタイトル「流れない」と深く結びついています。

「流星」になれなかったながせ

今回の彼女は「まだ流星になりきれなかった」存在でもありました。

物語では、彼女がライブ直前にジャマオックの襲撃を受け、ミューチカラを奪われてしまう展開に。

ライブは中止となり、輝くことはできませんでした。

「流れない」は、そんな彼女が「止まったままの未完成の星」であることを示す言葉として機能しています。

そしてメタ的な視点では、まだ)ミーティア(流星の意)に変身しない」とも解釈できます。

「本物のキラキラ」への問い

また「流れない」という言葉は、ながせの内面の葛藤ともリンクします。

彼女の曲の歌詞には「ニセモノ?ホンモノ?」というフレーズが登場しており、自分の輝きが本物かどうかを問い続けていることが、物語の中でも仄めかされています。

「人生は流星だ!!」という言葉を本当に体現できるのは、彼女が「本物のキラキラ」を見つけたそのときなのかもしれません。

推しと推されの連鎖|「応援」が物語を動かす

第4話では、キャラクターたちの関係性が「推す・推される」の構造で描かれていました。

みなもはながせを推し、ながせはかがりに憧れを抱く。

この「推しリレー」は単なる好意の連鎖ではなく、「応援する気持ち」が少女たちの原動力となり、物語全体を前進させる装置として描かれているように感じました。

みなもがながせに惹かれたのは、「動画越しに伝わってきた頑張り」と「キラキラした輝き」。

それは単なる偶像崇拝ではなく、「誰かの頑張りを支えたい」「背中を押したい」という純粋な思いに近いものです。

そして、その感情がプリンセスとして戦う覚悟にもつながっています。

根津あいこ登場|「おもしれー女」を推すのも「おもしれー女」

新キャラクター・根津あいこは、ながせの熱狂的なファンとして登場。

ハイテンションで距離感ゼロのテンポ感に、ながせすらも圧倒されてしまう存在です。

濃すぎるキャラ性が記憶に強く残る回となりました。

そのテンションと存在感は、どこか「よその女児向けアニメ」から出張してきたような空気をまとっており、実際に第4話の絵コンテを担当したのは『プリティーシリーズ』にも携わっていたワタナベシンイチ氏。

あいこのキャラクター性は、その影響もあってか、外連味(?)を感じさせる楽しい仕上がりとなっていました。

新たな敵・ドランの登場と世界観の広がり

第4話では、敵組織バンド・スナッチの新たなメンバー「ドラン」が初登場。

これまでのベスやギータとは一線を画す、落ち着いた語り口と大人びた余裕をまとったキャラクターです。

彼の「今のプリンセス」という言葉からは、過去にもプリンセスの存在があったことが示唆され、世界観が一気に奥行きを増しています。

ミューチカラ収集の理由

ドランは、ミューチカラを奪う行為について「食事のようなもの」と語りました。

この発言は、これまでのバンド・スナッチが見せてきた敵対的な振る舞いと異なり、善悪を超えた存在としての側面を感じさせる描写です。

ギータがどこか好戦的だったのに対し、ドランは「必要だからやっている」という淡々としたスタンスに見えました。

このことから、バンド・スナッチという存在が「悪」ではなく、あくまで異なる価値観や生態を持つ存在として描かれている可能性が浮かび上がります。

「敵」と「味方」という単純な構図では語れない、より複雑で深みのある世界観が展開されていく予感がします。

少女たちとアリスピアの役割

アリスピアは、少女たちが自らを表現し、輝く場所として描かれています。

ながせが動画を通じて自分の存在を発信していたように、アリスピアchは彼女たちの「舞台」でもあります。

しかし一方で、そのアリスピアchを敵側が「品定め」に活用していた描写も登場。

バンド・スナッチは、動画を通じて少女たちのミューチカラの質を観察し、ターゲットを選定しているようなのです。

この描写により、第3話時点での「アリスピアchは少女たちのカタログでは?」という仮説が、現実味を帯びてきました。

彼女たちがどんな思いで動画を投稿し、ライブを行っているかとは別に、それらが「外部の目線」によって分類・評価され、利用されているという構図は、きらびやかな表現の裏に潜む不穏さをも感じさせます。

まとめ|まだ「流れない」プリンセスのこれからに期待

第4話を終えて、ながせ自身の本格的な覚醒や、ドランの動向、そして「先代プリンセス」の存在といった大きな伏線が提示されました。

まだ「流れない」ながせは、これからどのように自分自身を見つけ、輝きを放っていくのか。物語の主軸であるアリスピアやバンド・スナッチの真意も、これから少しずつ明らかになっていくことでしょう。

少女たちの成長とともに、世界そのものも少しずつ輪郭を現し始めています。

プリンセスたちのこれからの「セッション」に、ますます目が離せません。

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